Case2『これ、私が考えたデザインですよね?』

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デザインの素晴らしいA社の図面を使って、価格の安いB社に施工してもらった施主様。
いくつかおかしい部分はあったものの、なんとか自分を納得させて、新生活をスタートしていました。

施主様「駐車場、少し車庫が急で入れにくいけど、まぁそのうち慣れるかな・・・。」

そこに、たまたま別のお客様からの依頼で近所を通ったA社デザイナーが声をかけてきました。

A社デザイナー「すみません。外構工事、もう完了されたんですね。これって、どう見ても私が提案したものにそっくりに見えるんですけど。私の図面を使って他社さんで施工されたんですか?」

施主様「あっ、、、その、、、」

思わぬA社デザイナーからの言葉に、しどろもどろになってしまう施主様
施主様には『図面盗用』という認識が有りませんでした。

A社デザイナー「図面には著作権があるんですよ。私が考えたプランをそのまま施工されるなんて、プラン料をご請求させていただきますよ」

施主様「いや、設計無料とおっしゃられていましたし、プラン料なんてお支払いできませんよ。」

A社デザイナー「私が提示した資料に、もし違う会社に図面を見せて作ってもらった場合は、プラン料の請求をさせていただく旨を書いていますよ。見てなかったんですか

この記載を書いている会社、書いていない会社があると思いますが、書いてある無いに関わらず、他社の図面を作って現場を作ると、著作権の侵害で訴えられる可能性があります。

外構造園で訴訟になって争っているケースは、筆者の耳にはまだ入ってきていませんが、少額訴訟などで落ち着いて、表沙汰になっていないのかもしれません。

建築では実際に他社の設計をそのまま盗用したケースが訴えられ、訴訟になっていているケースが数多くあります。外構業者も、必ずしもすべての図面盗用に対して訴訟を行っているわけではないと思いますが、やはり問題を抑制する意味合いや、心的被害のために、訴訟をする可能性も十分に考えられます。

このようなトラブルに巻き込まれないよう。図面盗用は絶対に行わないようにしましょう。

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